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発達を学ぶ 人間発達学レクチャー |
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森岡 周 著
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ISBN 978-4-7639-1077-6 |
A4判 164頁 2015年5月29日発行 |
定価 3,740円(税込) |
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発達を観察し,理解する力を養うために― 「人間発達学」のこれからの潮流をとらえた新しい教科書!
リハビリテーション脳科学の第一線で活躍する著者による「人間発達学」の教科書. 発達を複数の視点〜「姿勢と運動」「認知と知性」「情動と社会性」から理解する方法を,豊富な図版とともにわかりやすく解説しています. 従来,発達学の教科書で手薄だったブレインサイエンスの理論的根拠も漏れなく解説しました.さらに,基礎的な知識から最先端の知識まで,読者の興味を引きつける幅広い内容のコラムも充実しています.
理学療法,作業療法に限らず,小児医療,小児看護,保育,特別支援教育に携わる人々にとっても汎用的に活用できる教科書です.
◉書評より◉
浅野大喜(日本バプテスト病院リハビリテーション科)
“発達”は,子どもの成長にとって必要なだけでなく,リハビリテーションの臨床,大学や専門学校の教育現場などにおいて,すべてに共通し,セラピストが理解しておかなければならない概念である.その理由は,“人間は生涯発達していく存在”だからである.そのため,対象者について共感,理解し,適切な対応を考える際に“発達”の理解は欠かせない.そして,セラピスト自身もまた発達していく存在であることを忘れてはならない. 本書は,人間発達学の教科書であり,人間が生まれてから成人になり,老年期へと生涯に渡って発達していくプロセスと,それを観察する際の思考法についての参考書である.本書の前半では,「姿勢と運動」,「認知と知性」,「情動と社会性」という3つの領域に分けて,それぞれの発達の様相について端的に説明されている.その内容は,発達の運動学的側面,認知神経科学的側面,さらに基本的な発達理論の解説から心の理論などの高次機能に至るまで,幅広くわかりやすい表現で記述されている.ここには,発達という現象を総体的に理解するという視点を初学者に提供しようとする著者の意図を読み取ることができる.また,図表やイラストも豊富に使用され,重要な概念については随所に“column”として解説されており,初学者にとって理解しやすいよう配慮されている. 特に本書の第4部では,「観察結果のマトリクス的統合―発達を複眼的に捉える思考法―」と題して,第3部までの内容をもとに5つの発達テーマについて,複眼的に観察し記述することが試みられていることは,非常に参考になる.そして本書の最後では,目に見えるわかりやすいところだけを見ようするのではなく,目に見えないわかりにくいところを見ようとする視点の転換を読者に求めているようにも感じられ,教育者でもある著者の読者へのメッセージと期待が込められているように見受けられた. 本書は発達を学ぶ学生や日々の臨床で小児に関わるセラピストだけでなく、成人を対象に日々向き合っているセラピストにも必読の書であるといえる.本書をきっかけにさらに発達というものに興味をもち、個々の内容について深く学んでいくためのきっかけを与えてくれるものとなることを期待する. 「PTジャーナル・第49巻第9号・2015年9月」より |

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